西機電装は、1983年に西岡鉄工所の電機部門から分社化して誕生した。造船所や製鉄所のクレーンで使われるユニット型制御盤の製作が主力。隣接する西岡鉄工所と協業で最大10m×3m×3mのクレーン運転室を一貫して製作することが出来る。 2023年には近隣の黒島工場に粉体塗装設備を導入した。これによりかねてからのボトルネックであった塗装部門が強化された。


以前、同社でも生産管理システムの導入を試みたが、上手くいかなかったことがある。
その後に出会ったのがローコード、ノーコードで組めるクラウドシステムだった。
まずは身近にある簡単な業務からスタートして従業員に徐々に慣れてもらった、次第に社内の雰囲気が変化していった。
社内の事例を話して欲しいとセミナー講師を頼まれる機会が増え、参加者から自社のことも手伝って欲しいと頼まれたのが業としてスタートするきっかけになった。
2021年よりコンサルティング・システム開発業務を手掛けるようになり、
何から始めたらわからないお客さんに対しては業務の棚卸から、
すでに何かしらのシステムを入れているがうまく使いこなせていない客先には何が問題分析をしている。
自らがものづくりをしている視点で現場改善をできるのが強み。
実際の現場では理屈では済まない場面がある。
例えば手が汚れていたり手袋をしていたり、そういうときにはタブレットやパソコンをすぐには触れられない。別手段でハードも組み合わせた解決策を提案したりする。
ローコード、ノーコードも簡単に作れるが、使いこなすまでなかなか進んでいないのが現状。今後は中小企業のDX推進をしていき、客先にも開発できる力を身につけて欲しいと考えている(白井取締役)。


クラウドシステムを取り入れることにより社内で自主的な改善が進むようになった。
同業もあるが、食品や衛生製品を作っている企業など幅広い製造業から声がかかるようにもなった。
この地域にとどまらず、県外の会社からの引き合いや協業の話も進んでいる。
隣接する西岡鉄工所との連携により、薄板加工から現場工事まで幅広いモノづくり分野をカバーして
両社がともに伸びる道を模索しながら、更なる躍進を目指す。