新居浜市の産業

新居浜市の概要

新居浜市は、四国のほぼ中央、瀬戸内の燧灘(ひうちなだ)に面したところにある人口約12万人の都市です。三方を山に囲まれた盆地状で、市街地は市域北部の新居浜平野に広がっています。市の南部には標高1000メートルを超える四国山地の峰々がそびえ、高知県との県境になっています。沿岸地域は工場群が帯状に形成され、四国屈指の臨海工業都市となっています。
 

新居浜市の歴史・文化

新居浜市は、江戸時代の別子銅山開坑以来、銅の精錬を主体とした企業城下町として栄え、東予新産業都市の中核として瀬戸内有数の工業都市に発展しました。現在も、山間部の鉱山跡や市街地に点在する産業遺産に往時の繁栄がうかがわれます。
現在は、「―豊かな心で幸せつむぐー 人が輝くあかがねのまちにいはま」を都市像とし、魅力あるまちづくりを目指しています。

新居浜市の第二次産業の状況

新居浜市の産業は、まちの歴史を背景に、資源立地型の工業都市として発展し、大手企業各社と、その協力会社である地元の中小機械産業関連企業を中心とした製造業によって大部分が構成されています。市内の機械産業関連企業は、大手各社の多様なニーズに応える協力会社として、プラント製作や保守管理、部品加工、機械設計などの幅広い分野にわたり発展してきましたが、こうした多彩で重層な産業集積が、新居浜市のものづくりの強みであるといえます。
また、大手各社との取引で培われた技術力は高く評価されており、大手各社の先端製品を技術力で下支えしている中小企業のほか、近年では、自社製品開発による事業展開や関連業種との連携による新たな動きが出るなど、業界全体の環境変化に対応した取り組みが図られています。
 
 

「新居浜ものづくりブランド」と「えひめ東予産業創造センター」による支援

新居浜市では、前述の状況等も踏まえ、地域が誇る「ものづくり企業」の優れた工業製品や特徴ある技術を「新居浜ものづくりブランド」として認定し、高い産業集積や魅力ある企業群を全国に広く情報発信するとともに、販路開拓や新製品開発など意欲ある企業への積極的な支援を図っていきたいと考え、平成25年度から「新居浜ものづくりブランド創出・支援等事業」をスタートしました。
また、中小企業支援機関として設立された「えひめ東予産業創造センター」では、これまで、経済産業省産業クラスター計画や愛媛県大型展示会出展事業、新居浜ものづくりブランド事業や新居浜市中小企業新事業展開支援などにより、新技術・新商品の開発や販路開拓支援を実施してきました。この結果、参画企業による新規顧客の開拓では、37億円以上の新たな受注につながっています。
 

新居浜ものづくりブランド認定条件

次のいずれかの条件を満たすもの。

●優れた技術を有し、それを活用した分野において製品の国内シェアが上位であること。

●オンリーワン高度な技術を有し、自社又は他社の製品にされているか、又は利用される可能性があること。