現社長である塩崎安規氏の父が1967年に独立して事業を開始した。 創業当時は鋳物で使われる木型の製作をしていたが、時代の需要を感じて製缶加工の分野へ進出。 塩崎社長自身は大学を卒業後、大手メーカーに勤めていた30歳の頃、体調不良だった父を手助けするために新居浜へと戻り同社に入社した。 2005年には念願であった本社を増築し、2009年には社長に就任。2011年には大型案件にも対応できるようにと磯浦工場を新たに稼働させた。
2000年代は仕事が増え始めていた頃で、それまでは外注で材料切断を頼んでいたが、プラズマ切断機を導入した。
続いてCO2レーザー切断機を導入して仕事の幅が一気に広がった。これはよく仕事をしてくれたと当時を振り返る。
近年にはファイバーレーザー切断機を導入した。パレタイザーを付けて夜間でも自動で材料を切断してくれるので作業性が向上した。
塩崎工業は、板厚が2mm以上、6-12mmのものづくりが得意。
小さな切り板1枚から、踊り場、階段、架台、シュート、ダクト、タンクなど、客先の求める高品質、低価格、短納期で地域の様々なものづくりを支えている。
昔からの付き合いのある地元大手からの搬送機械部品も多いが、近年は焼却炉や破砕機、造船関係などの仕事も増えてきている。 同社では2007年から外国人材も活用している。時代とともに中国、ベトナム、フィリピンと移り変わり、今は欠かせない貴重な戦力になっているという。 また新たな設備投資も行い、今後も環境に関わる装置の仕事を増やしていきたいと考えている。 社長の2人の息子も入社し、新たな事業にも乗り出し若い世代が塩崎工業を盛り立てている。