マルヤスは1976年に電機・機械部品の商社、四国マルヤスとして創業。部品を販売する中で顧客の「困りごと」からニーズをつかみ、業態をものづくりへとシフトした。85年には最初の自社製品となる押出計量システムを搭載した「厚コン(ALC-700)」を発売。91年の現社名への改名を契機に「お客さまの困ったことを、いかに見つけて解決できるか」をモットーに”オレ流の開発”で自社製品を生み出している。特に樹脂製品製造分野の機械装置では、蓄積した独自技術を活かした事業を展開している。
フィルム用ペレット再生装置「ecoペレGP2」は、ジャイロリペレッターGP1の第2世代で、圧縮と捻りを用いた方式は材料の熱劣化がないことからペレットの材料物性を維持すると同時に形状特性からバージンペレットとの混合性を両立。フィルム製造ラインのトリミングロスを100%原料再生し、その100%を原料投入できる完全循環システムを構築できる製品だ。フィルム製造時に発生するロスフィルム(トリミングフィルム等)は、生産量の数%に相当。原価率の高い素材産業において、早期の設備投資回収と原料費削減による利益率アップや脱炭素に貢献できる。
GP2で特に注目されるのは、基本構成から見直して従来の約2倍の断面積と毎分60メートルの搬送速度を実現したことだ。搬送速度が毎分40メートルのGP1では適応できなかった、毎分60メートルのフィルム製造ラインでの導入が可能となる。さらに最大7種類の樹脂ペレットを均一に混合して樹脂製品成形機に供給する機能を備えた同社のペレット混合機「まぜコン」とともに使用することで、比重や形状の少し異なるペレットを高い精度で混合して、成分バラツキの低い高品質なフィルム製造循環システムが完成する。既存のラインに導入しやすいように、GP2の外形寸法をW1330ミリ×D600ミリ×H1380ミリと小型化を実現した。
また、捻り圧縮だけでは密着力が得られない特殊なフィルム等にも対応するため、GP2フィルム進入側に温熱ヒーターを追加できるユニットを開発し、GP3としての展開を準備している。GP2に後付けでユニットを追加することもできる。
また、捻り圧縮だけでは密着力が得られない特殊なフィルム等にも対応するため、GP2フィルム進入側に温熱ヒーターを追加できるユニットを開発し、GP3としての展開を準備している。GP2に後付けでユニットを追加することもできる。
まぜコンは主なユーザである全国各地の樹脂製品製造分野で2000台を超える販売実績があり、併せて使用することで相乗効果を得られるため現まぜコンユーザーへの売り込みも図る他、展示会を積極的に活用し他業種へも広くPRする。また、海外展開も視野に、数年かけて市場調査を検討している。