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実績と経験に裏付けされた火気厳禁の石油・化学プラント施工。

2013年認定【認定製品・技術】製造設備(石油・化学プラント)の製造施工

 

近文は1960年、プラント配管工事業の近藤文一工業所として創業。当初は出張工事が主体で、全国各地を飛び回っていたが、67年の現本社工場完成をきっかけに、地元密着の事業展開を始めた。91年に現社名に改称し、これまでにさまざまなプラント建設に携わった実績を誇る。

現在は本社工場と土居工場(四国中央市)の2工場体制。各種プラント設備の工事施工はもとより、プラント設備に関連する配管や製缶品など製作や、断熱、塗装を行う体制を構築。部材製作から施工管理までを一括受注できることが同社の強みだ。

中でも同社が得意とするのが、石油・化学プラントなど現場で火気を使用できないプラントの工事だ。現場は火気厳禁で溶接作業ができないため、現場で配管を組み立てるようにして工事を行う。そのためには「事前の準備が大切」(近藤禎文社長)だという。しかし工場で仮組みした通りに現場でも組み立てができればベストだが、図面だけではわからないこともあるため、時には現場で手直しする必要があるという。同社では重要なポイントは実測を行うなど、長年培ったノウハウに沿って事前準備を行うことで、こうした手直し作業の軽減を図っている。

またプラント工事では、膨大な数の部材が用いられる。その中から必要な部材を探すことに手間取れば、それだけ工期が延びてしまう。こうした事態を防ぐために、同社では一度に大量の部材を現場に搬入するのではなく、必要なものだけを搬入することで部材を探す手間を省力化している。近藤社長は「整理整頓された工事は、うまく立ち上がっている」と、施工管理の重要性を語る。また部材にマーキングをして組み立ての迅速化を図るなど「これまで失敗と改善を繰り返してきた」という経験から生まれた独自のアイデアを数多く取り入れている。こうした経験に裏打ちされたノウハウの積み重ねが、高い施工管理能力に反映されており、同社が目指す安価で短工期の工事を可能にしている。

同社では今後国内の石油・化学プラントの新設工事の需要は減少傾向にあることから、新たな市場の開拓も模索している。その一つが、2014年から始めた他業種の配管設備の製作で「技術的にはもちろん、これまでの経験を生かした工程管理能力も十分通用する」と手応えを感じている。今後は、条件の厳しい石油・化学プラント工事を行ってきた経験を生かして「新しい分野の仕事を受注していきたい」と、新たな市場開拓にも挑んでいく方針だ。